2020年5月31日
眠りは宝物
ぐっすり眠れるとこんないいことがある、眠りは宝物♡
【眠れるといいこと】
その1:身体の成長をうながす~成長ホルモンの分泌
成長ホルモンは眠っている間に分泌されるホルモン。成長ホルモンは骨を伸ばし、筋肉を増やし、傷んだ組織を修復してくれます。まさに「寝る子は育つ」
その2:酸素の毒性から細胞を守る~メラトニン
メラトニンの働きの中でも、「抗酸化作用」というものがあり、酸素の毒性から細胞を守ってくれます。老化防止や抗ガンの作用があるとも言えるそうです。夜暗くなると分泌されて、1~5歳のうちに一生のうちで一番分泌されるのですが、夜でも明るいとその分泌はぐっと少なくなるとのこと。暗くなったら寝る、という自然に合わせた生活が健康にいいということですね。
その3:しっかり眠ることで肥満予防~食欲抑制ホルモン・食欲増進ホルモン
眠りが減ると、食欲抑制ホルモン(レプチン)が減って、食欲増進ホルモン(グレリン)が増えて、起きて食べたくなるホルモン(オレキシン)が増えるとのこと。つまり、寝ないと「起きて食べる」という行動が知らず知らず増えてしまうようです。
つまり、
睡眠不足➡食欲抑制レプチン↓・食欲増進グレリン↑➡起きて食べるオレキシン↑➡覚醒↑・食欲↑➡オレキシン↓➡眠らない➡睡眠不足・・・繰り返し・・・
という、「肥満の連鎖」につながるのですね。
睡眠の研究はまだまだわからないことが多いようなので、私も学び続けたいと思います。
小児はりでも鍼灸でも、「よく眠れるようになりました」「食欲が抑えられています」「小児はりをしていると発育がいい」というお声をよくいただくのですが、お宝いっぱいの睡眠につなげられているのだとしたら、嬉しい限りです。
【参考文献】
・「睡眠の生理と臨床」神山 潤著 診断と治療社
・「子どもの睡眠」神山 潤著 芽ばえ社
・「子どもの眠りの大事なツボ」神山 潤 芽ばえ社